新年初回となる第21期コンサル塾の第9回講義が26年1月17日、品川区中小企業センターで開かれました。3月のプレゼンコンペまで3回となり、ラストスパートに入る塾生の熱が、会場を満たしていました。

■診断士業務の実際

 最初の講義は、納塚会員の「診断士業務の実際」でした。17年登録、21年に独立した13期生の先輩が、実践的な診断士業務を語りました。

 まず、失敗はゼロには出来ず、診断士は失敗を恐れないことが重要であるとのメッセージが塾生に伝えられました。そのうえで、信用に関わる致命的な失敗を防ぐための基本動作が示されました。

 次に、診断士業務を①公的支援(専門家派遣・窓口相談)②民間直取引③講師業(セミナー・研修)④業務委託(コンサル会社など)に分類し、仕事の流れや典型的な失敗例、回避策の説明がありました。いずれの業務でも、自分の特徴を伝える必要があり、個人ワークで「私の一言看板」を作成しました。

 身近な先輩からの具体的かつ実践的な助言を受けて、感謝の気持ちで一杯です。

■Webマーケティングの実務

 次は、山口会員の「Webマーケティングの実務」でした。東京協会東京プロコン塾の講義を今回初めて、城南コンサル塾でも行うとの紹介があり、プロコン塾生の頑張りにも思いをはせました。

 講義では、グループワークに取り組みました。成功したネットショップのケーススタディ資料として、顧客3人の感想文が配布され、この企業の成功要因を付箋に書き出します。模造紙を①訪問(知ってもらう)②回遊(興味を持ってもらう)③成約(買ってもらう)④顧客(リピーターになってもらう)の四つに区切り、付箋を仕分けして貼り付けて、顧客の行動について理解を深めました。写真と文字の配置の工夫でサイトの回遊時間を延ばしたり、安心感を醸成する配慮で成約につなげたり、中小企業のEC支援に役立つ具体例に学びました。

■中小企業診断士が行う金融支援

 午後の講義は、川居支部長による「中小企業診断士が行う金融支援」でした。冒頭、支部長に就任した現在も専門家派遣を数多く手がけているとの話があり、「現場で話を聞かないと、刀が錆びる」との理由に身が引き締まりました。

 川居支部長はメガバンク出身です。中小企業診断士としての資金調達支援の重要性や、中小企業の一般的な資金調達先、金融機関が融資審査で重視する決算書のポイント、信用格付けの仕組みなど、とても分かりやすい解説でした。

 後半は、事前課題について塾生同士で議論しました。登場する中小企業の財務諸表は、収益性が伸びる一方で安全性に懸念があります。金融機関の担当者は融資申請にどう対応するかを検討します。川居支部長からは模範解答とともに、「診断士は金融機関と中小企業の間で通訳の役割が求められる」との解説があり、身が一層引き締まる思いでした。

■模擬講演⑦

 最後に、義盛会員によるチラシ作成の講義と、塾生による模擬講演が行われました。チラシの作成と提出は今回から必須です。各塾生に具体的な講評があり、次回に向けて凝り過ぎに注意するよう助言がありました。

 模擬講演は今回から、テーマを自由に設定できるようになり、3月のプレゼンコンペに向けて、多くの塾生が新たなテーマに挑戦しました。プレゼンでは塾生みな、会場とのコミュニケーションを意識しており、全体のレベルアップを実感しました。

 最後に、東京協会の宇野副会長が、補正予算成立を受けた政府の中小企業施策を解説しました。

 第21期も昨年6月の開塾式から8か月が過ぎ、残り2回です。貴重な学びの機会を最大限活かしていきたいと思います。

(Writer:城南支部 浜中昭彦)