梅雨の合間の晴天に恵まれた6月17日(土)、第19期城南コンサル塾の開塾式、第1回講義が行われました。新型コロナ5類移行の翌月で、全員対面形式での開催となり、真剣な面持ちの塾生達が品川区立中小企業センターに集い伝統ある塾の門を叩きました。

今期も入塾志願者が多く、選考で希望がかなったのは総勢33名。指導・運営支援を頂く卒塾生の方とあわせ50名を超える出席者となり、期待と緊張が入り交じった熱気の中、塾がスタートしました。

開塾式では、まず城南支部の宇野支部長から開会挨拶、星野コンサル塾部長から塾の運営方針説明がありました。入塾生としては塾で学べるプログラム内容に目が行きがちですが、その前に塾生にふさわしい基本姿勢を身に付け真に信頼ある診断士となれるか、相互啓発を主旨とする塾の場で学ぶだけでなく自ら発信していけるか等がいかに重要であるかを強く感じました。

午後の第1回講義では、冒頭 東京協会顧問の小黒講師から「塾生の心構え」について講話があり、「先を読む力」「変える力」「つなぐ力」の3つの力を付けていくことが不可欠ということ等について多くの示唆に富むお話を頂きました。

次に星野講師が「採用されるセミナー企画書とレッスンプランの作り方」について説明。城南コンサル塾の中核プログラムの1つである模擬講演の進め方や、その重要性、多くの成果が得られることを理解すると共に、強くコミットして取り組んでいく覚悟が必要と痛感しました。

当日の最終講義では、遠藤講師が「中小企業の財務分析・決算書の読み方」の前半パートとして、実践的で密度の高い内容を解説。資格取得で学んできた基礎的な分析スキルだけでは、「木を見て森を見ず」で細かい点に拘り過ぎていたり、数字の動きを読み取る洞察力が不足していること等を感じ、コンサル塾での実践を通じ「読む力」のレベルを大幅に上げる必要性に気づくことができました。

初日から濃密な講義の連続で、夜の終了時には多くの知識や気づきを得た充実感が漂いつつ、課題内容や締切について不安な表情で確認し合う塾生達の姿も見られました。練り上げられたプログラム・講義でノウハウを惜しげなく教授頂ける講師陣、複雑な運営を支える卒塾生の皆様へ感謝の念をお伝えし、以上を報告とさせて頂きます。

(Writer:城南支部 淺川 信幸)