秋らしいさわやかな晴天となった11月19日土曜日、第18期城南コンサル塾第7回目の講義が開催されました。今回の会場は第18期としては初めてとなる中小企業会館(銀座)です。

冒頭、宇野支部長より模擬講演に関する貴重なアドバイスをいただいたのち、本日のメインテーマである事業承継の講義が始まりました。前半はミライWOつなぐ経営研究所代表の魚路剛司講師による「事業承継支援の基礎スキル」の講義です。事業承継に関する基礎的な説明から始まり具体的な支援の進め方や中小企業診断士としての携わり方などについて、ご自身の多岐に及ぶ経験を交えながら幅広く解説いただきました。事業承継に関する意識が低い事業者様が多くおられる現状を踏まえ中小企業診断士の果たす役割は大きい点を改めて認識しました 。

昼食をはさんで、後半は事業承継センター(株) 代表取締役社長 金子一徳講師より「事業承継支援の実務」の講義です。事業承継の専門家の立場から豊富な支援実績をふんだんに織り込みながら、現場で遭遇する課題やその対処策などについて、極めて実践的な解説をしていただきました。事業承継に取組む事業者様に対し適切なご支援をするためには、単に経験を積むだけでなく法制度や税務面など関連する分野の動向にも常に目を向け幅広く情報収集を行いスキルアップに励む必要がある点を痛感しました 。

その後は、2チームに分かれての模擬講演です。前回からのテーマをブラッシュアップした塾生が多い中新たなテーマにチャレンジする塾生もいます。前回の講義でプレゼン技法に関する講義を受けたこともあり、レッスンプランやレジュメの内容だけでなくデリバリーについても各人が着実にレベルアップしていることを実感しました。講演後は米山講師より塾生一人ひとりに対し暖かくも厳しい講評をいただき、次回に向けた課題認識を行うことができました。私自身、話すスピードが速すぎる点をご指摘いただきましたが自分でも常々認識していた課題だけに大いに反省しました。次回こそ落ち着いてわかりやすくスピーチすることを念頭に置いて臨もうと決意しました 。

最後に、お忙しい中小黒光司東京協会顧問が来場してくださり、昨今の物価高をはじめとした経済情勢の変革期に我々中小企業診断士がどのような心構えをもって業務に臨むべきか示唆に富んだお話をしていただきました 。

終わってみると既に外は暗くなっていましたが、改めて城南コンサル塾で行われる講義内容のレベルの高さを実感した1日でした。ご指導いただきました講師・スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました 。次回もよろしくお願いいたします 。

(Writer:城南支部 神野貴己)