春一番が待ち遠しい2023年2月18日(土)、港区立産業振興センターにて第10回城南コンサル塾が開催されました。テーマは4つ、①中小企業診断士が行うIT化支援の実務、②東京商工会議所が行う中小企業の支援策、③融資の審査ポイント④模擬講演8回目の構成です。
①中小企業診断士が行うIT化支援の実務は、コンサル塾部-副部長岩崎彰吾講師による講義です。ITが求められる背景、中小企業診断士が行うIT支援、重点テーマⅠ:生産性向上(業務改善)、重点テーマⅡ:WEB活用について、ご教示頂きました。中小企業診断士が行うIT化支援では、ITに詳しくない中小企業診断士でも、IT事業者を活用し、顧客目線で相談役として支援することが出来ることに気づきました。重点テーマⅠ:生産性向上(業務改善)では、現状調査・分析(見える化)のための業務フロー図作成ミニワークを行い、隣の席の塾生と説明し合うことで、シンプルでわかり易く作成することの難しさを実感しました。
②東京商工会議所が行う中小企業の支援策は、商工会議所 中小企業相談部 ビジネスサポートデスク東京南-課長 安部泰起講師による講義です。講義内容は4つ、東京商工会議所について、東京商工会議所の経営支援、東京商工会議所での診断士活躍フィールド、求める専門家像について、ご教示頂きました。診断士活躍フィールドでは、最大三回の事業所訪問を行うエキスパートバンク、一回の訪問で経営分析を行う中小企業活力向上事業、最大15回の専門家派遣を行うビジネスサポートデスクを紹介頂き、中小企業診断士の活動可能性に気づくことが出来ました。また求める専門家像では、誠実でウソをつかない、約束を守る、得意分野を明確に、一緒に汗をかくことができることなど、診断士として必要な資質を肝に銘じました。
③融資の審査ポイントは、日本政策金融公庫 渋谷支店-課長 山田秀八講師による講義です。日本公庫の概要、コロナ禍における対応状況、小企業の現状と見通し、融資審査のポイント、創業融資審査のポイント、主な融資制度、融資のお申込み手続き、事業再生支援の取り組みをご教示頂きました。融資審査のポイントを、ヒト・モノ・カネの切り口で、また経営改善計画では、現状分析の程度、改善計画への取り組み方、その効果をご説明頂き、融資審査書類作成の注意点を理解することが出来ました。創業融資審査のポイントでは、優れたアイデアがあるか、生きた情報を集め売上高と利益を的確に予測出来ているかなど、創業支援実務に直ぐに役立つ内容でした。
最後に、④模擬講演8回目は、33名が2グループに分かれて実施されました。A班は尾上満郎講師、B班は秋山勇志講師が、事前にLP・レジュメを読み込んで頂いた上で、当日のプレゼンを含めた鋭く、やさしさを感じるコメントを頂くと同時に、塾生からも愛のプレゼント(評価シート)をフィードバック頂きました。来月はプレゼンコンペです。今までご指摘頂いた内容を踏まえ、塾生全員が成長した姿を見せられる様に、塾生一同、最後まで励んでいきます。
(Writer:城南支部 寺岡保成)