梅雨の晴れ間の6月18日(土)、第18期城南コンサル塾の開塾式が開催されました。3月21日にまん延防止等重点措置が終了したことから、今期は久しぶりの対面での開塾式となりました。それぞれの思いを胸にした新しい塾生達が、恵比寿駅近くの会場に集まりました。

■ 34名の新塾生と19名の卒塾生

第18期の塾生は総勢34名。例年は20名前後ということで、かなり人数が多くなっています。近年の合格者数の増加や、副業の普及といった働き方の変化が背景にあるのかもしれません。塾生の年齢層は比較的高く、50歳以上がなんと67%を占めています。一方で30代や40代前半のエネルギー溢れる塾生も含まれています。女性の塾生も4名入塾されており、例年よりも多いとのことでした。

午前中の開塾式では、東京協会 小黒 光司顧問、城南支部 宇野 俊郎支部長、城南コンサル塾 星野 裕司塾長より入塾の祝辞をいただきました。城南コンサル塾の理念や目的、新塾生に求められる姿勢や期待値など、熱いお言葉を頂戴しました。

同じく開塾式では、例年よりも膨らんだ今期の城南コンサル塾を運営していただく、19名の運営スタッフの皆さまのご紹介がありました。全員コンサル塾の卒塾生で、ボランティアで運営をサポートしていただけるとのことでした。大人数の複雑な運営を支えていただく卒塾生の皆さまに感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

■ 実践的な講義、課題への不安と膨らむ期待

開塾式に続き塾生の自己紹介が行われた後は、早速、第1回の講義です。小黒顧問から診断士としての心構えを拝聴し、昼食をはさんで、城南支部 山川 茂宏副支部長より、診断士の営業方法に関する講義がありました。診断士としての具体的な仕事の内容から、実践的な営業方法や注意点、営業活動としての自己紹介の大切さ、そしてプロのコンサルタントとして人間力を高めるための心構えやヒントなど、豊富な実務経験に基づくとても貴重なお話をうかがうことができました。

最後の講義は、星野塾長による、中小企業支援機関に採用されるセミナー企画書の作り方でした。新塾生の中には、城南コンサル塾の厳しさ、特にその課題の多さから、入塾を迷っていた方も少なくなかったはずです。私もその一人でした。課題の大部分は、対外向けセミナーを想定した企画書・LP(レッスンプラン)・レジュメの作成です。塾生たちは、様々なテーマについての企画書・LP・レジュメを作成し、それらに基づく模擬講演を実演し、相互評価をします。この反復を通じて、営業ツールとしてのセミナーの作り方を習得するだけでなく、様々なテーマについての知識・理解を深めると同時に、自身のプレゼンテーションスキルを磨くことができます。特に、自分を含めて、会社員としてのキャリアが長くなってきた塾生にとっては、自身で作成した資料やプレゼンに対して、第三者の方から客観的な評価を受けることは、とても貴重な機会と言えます。

第1回の講義が終わり、すっかり日も暮れた会場外には、課題の具体的な内容や、立て続けの課題提出期限に不安を強める半面、中身の濃い講義や10か月後の自身の成長への期待に、気持ちを新たにした塾生たちの顔がありました。

(Writer:城南支部 義盛貴之)