2025年12月5日から2026年1月27日までの2か月間、実務実習に参加しました。実習先は、渋谷にあるITサービス業の企業です。白井克昌会員(指導員)、曽根雄樹会員(副指導員)、中村雅彦会員(副指導員)のご指導のもと、石川雅敏会員、能登創会員、堀田智洋会員、出口貴敏(筆者)の塾生4名で参加しました。限られた期間ではありましたが、現状分析から課題設定、改善提案、最終報告までを一通り経験でき、大変貴重な学びの機会となりました。

 まず、インタビューに先立ち、実習先から事前に共有いただいたデータや事前調査をもとに、外部環境や内部環境を整理しながら仮説検討を行い、インタビューに向けた準備を進めました。しかし、実際のインタビューでは、話題が広がったり、想定外の話が出たりして、さらに一歩踏み込んだ内容を聞き出し切れない場面もありました。限られた時間で聞きたい情報を的確に引き出すことの難しさを実感しただけでなく、事前に立てた仮説にとらわれ過ぎず、目の前の経営者の言葉に耳を傾ける柔軟さの大切さを学びました。

 実習2日目以降は、事前データやインタビュー内容をもとに現状分析を行い、問題の抽出からあるべき姿の設定、課題の整理へと進めました。問題点の切り分けや深掘りをする中で、議論が行き詰まることもありましたが、チームで方向性をまとめていきました。メンバーそれぞれの視点を持ち寄ることで、自分一人では気づけなかった論点にも気づくことができました。

 実習後半は、現状分析や課題設定に時間を取られたため、当初のスケジュールより遅れながらも、チーム全員で協力して報告書を仕上げました。特に今後の施策に対し、白井会員から「経営者が明日から実行できる具体的な内容にした方がよい」とご指導をいただきました。その助言を受け、チーム内で施策の再検討やブラッシュアップを期限ぎりぎりまでやり切ったことは、大きな自信につながっています。

 最終報告会では、時間を意識しながら分かりやすく伝えることを心がけました。社長からは、多くの質問がある中で、最後に「客観的かつ整理された分析のおかげで、当社の現状と改善点が非常に分かりやすく、今後の改善活動にしっかり活かせる内容です」と感謝のお言葉をいただくことができました。

 今回の実務実習を通して、学んだことは大きく三つあります。一つ目は、これまでコンサル塾で学んだことを基本としながらも、自分なりのスタイルや工夫を加えることで、守破離を実践できたことです。二つ目は、実際の経営現場は想像以上に複雑であり、事実を丁寧に積み上げながら多面的に考える必要があるということです。三つ目は、チームで取り組むことの価値です。塾生4名の少人数チームだったからこそ、役割を越えて助け合い、最後までやり切ることができました。また、一人では行き詰まってしまいそうな論点も、皆で意見を出し合い多面的に検討することで、乗り越えていくことの大切さを実感できました。

 最後に、ご協力いただいた事業者様 、2か月にわたり親身にご指導いただいた白井会員、曽根会員、中村会員に対し、心から感謝申し上げます。実習での経験とチームの絆を大切にし、今後の診断士活動に活かしていきたいと思います。

(Writer:城南支部 出口貴敏)