2026年2月21日(土)、大田区の池上会館にて第21期城南コンサル塾の第10回講義が開催されました。当日は春の訪れを予感させる清々しい晴天。来月のプレゼンコンペに向けた最後の通常講義にふさわしい、心地よい緊張感と充実感に満ちた一日となりました。
■中小企業のブランディング実務
午前の部は、津山会員による「中小企業のブランディング実務」からスタートしました。講義では、まずマーケティングとブランディングの本質的な違いを整理。ブランディングには「戻る場所」が必要であり目的とゴールを明確にすること、そしてブランドの成否は「顧客が識別できるか」に集約されるという視点は、支援現場における極めて重要な指針となります。個人ワークでは、提供価値を深掘りし、ブランドアイデンティティを構築するプロセスを体験。ペルソナ設定を通じて「誰に・何を」届けるかを具体化する重要性を再認識し、診断士がブランディングを支援するための確かな基礎を築くことができました。

■販路開拓の支援実務
続いて、渡部会員による「販路開拓の支援実務」が行われました。実感を主眼に置いた本講義では、支援先企業の提供価値を構造的にストーリー化し、魅力を引き出す「ブラッシュアップシート」の活用法を学習。グループワークでは、このシートを用いて想定ニーズと顧客メリットを分析しました。抽象的な価値を、いかにして納得感のある「選ばれる理由」へと昇華させるか。塾生同士の熱い議論を通じ、支援現場で即座に活用できる具体的なヒントをつかむことができました。

■支援機関との連携~東京商工会議所
午後は、東京商工会議所ビジネスサポートデスク東京南の山下課長より、支援機関の役割と連携のあり方を伺いました。東京都の中小企業支援の実施体制に加え、専門家派遣事業、講演会・セミナー、窓口相談といった、診断士が活躍できる広範なフィールドの紹介は、プロコンを目指す塾生にとって大きな励みとなりました。特に、支援機関が求める専門家像についてのリアルな視点は、今後の活動に向けた貴重な道標となりました。

■チラシ講義と模擬講演⑧
模擬講演に先立ち、義盛会員よりチラシ作成のポイントを学びました。コンセプトの明確化、AIDAの流れの意識、ベネフィット提示といった重要ポイントを再確認。チラシ作りでの自問自答が、企画書やレジュメのブラッシュアップに直結することを実感し、コンペに向けた制作意欲がさらに高まりました。
最後を飾る模擬講演は、来月のプレゼンコンペに向けた最終調整の場です。米山会員および塾生代表1名より、全塾生に対して実践的かつ忌憚のないコメントをいただきました。講評では、受講者の望みを問い続ける「相手目線」の徹底や、「1スライド1メッセージ」の重要性が改めて強調されました 。また、「準備は皆さんを裏切らない」「うまくやることが目的ではなく、臨場感を持ってチャレンジしてほしい」という、プロとして壇上に立つための本質的な心構えが示されました。
振り返れば、毎回が自己変革の連続であった第21期の通常講義もこれで幕を閉じます。次は集大成となるプレゼンコンペです。講師陣からの学びと、仲間と共に高め合ってきた日々を糧に、最後の一歩まで磨き上げを続けてまいります。
(Writer:城南支部 堀田智洋)