城南コンサル塾19期の塾生6名は、星野裕司指導員、湯山聡副指導員,義盛貴之副指導員のもと、2023年12月11日から2024年1月29日までの間、実務実習を行いました。実習先は食品包装卸を主力事業とし、新規事業として食品製造卸も成長させている、若くてやる気に満ち溢れる社長が率いる会社でした。

実務実習に入る前の顔合わせのミーティングで星野指導員より、この実務実習完了時でのなりたい自分を一人ひとり発表することを求められ、各自思い思いの目標を設定し、発表しました。最終日の社長報告会が終わった後、この目標についての振り返りを全員で行い、成長するためのP D C Aサイクルの大切さを実感しました。

初日の社長インタビューでは、前もって決めていたインタビュー内容は聞けたものの、実習が進むにつれて、聞くべきだったが聞けていなかったことが散見され、メンバー一同悩みながら進むことになりました。このことでインタビューに対する事前準備の大切さを学ぶことができました。星野指導員曰く「診断士は経験産業である」という言葉を実感しました。

2日目からの現状分析では、全員でインタビュー内容を一言一句間違わないように文字起こしすることから始めました。のちにこの文字起こしを振り返ることで、現状分析に想像や意見を持ち込まないという原理原則を全員で再確認することになりました。日が進むにつれてもなかなか現状分析が完了せず、当初予定になかったW E B打ち合わせも数回行われることとなりました。当社の「あるべき姿」の明文化に何度もチャレンジし、気がつけば数時間の打ち合わせで、深夜にまで及ぶということが何度もありました。

社長報告会前の1週間は、睡眠時間を削り、本番ギリギリまで、少しでも当社にお役に立てる内容の報告書にしようという気概で、6名一丸となってやり抜きました。結果、当日提出した報告書は189ページにも及ぶ大作(?)となり、報告時に社長様には「これだけの量の報告書を作成してもらったことで自らの整理にも役立つ、感謝を述べたい」とのお言葉で全員の労を労っていただきました。私は感動して涙腺が緩みそうになりました。

今回の気づきを成長の契機として、「あるべき姿の明文化」、「現状とのギャップ」、「課題の抽出」がスムーズにできるように、自らを磨いてまいりたいと思います。今回このような貴重な機会を作っていただいた、事業者の皆様、星野指導員、湯山副指導員、義盛副指導員に実習生一同心より御礼申し上げます。

(Writer:城南支部 國弘克英)