城南コンサル塾18期の塾生5名で、納塚大指導員、間部恭介副指導員のもと、2022年12月2日から1月12日まで実務実習に参加しました。実習先は、中国からの加工食品輸入に強みをもつ、食料品卸売事業会社です。競争激化の中、小売事業も開始し、経営基盤の安定化を図ろうとしています。

実務実習初日が社長インタビューであったため、事前に数回オンライン会議を行い、企業概要の理解や事前にお預かりした資料の確認、インタビュー項目の検討などを行いました。インタビュー項目については、納塚指導員の指導の下、実習生全員で議論を行い、ダブりや漏れがないようにブラッシュアップしていきました。

実務実習2日目は、事実出しと現状分析を行いました。インタビュー結果を振り返り、電子ポストイットを活用して事実を書き出し、カテゴリーごとに整理していくのです。社長の発言をそのまま事実として捉えていたり、つい思い込みが入ったりしましたが、納塚指導員と間部副指導員から指摘を受け、全員で議論しながら、客観的な事実にたどり着くことができました。この事実出しから現状分析をしっかり行うことが、強み弱みを浮き彫りにし、その後のSWOT分析と今後の提言につながるため、非常に重要であることをあらためて痛感しました。

報告書の作成では、内容の統一感や読みやすさの観点で、最後まで調整が続きました。なかなか完成形が見えずに焦りましたが、指導員の先生方も修正の都度すぐに確認してくださり、チームワークで乗り切れたと感じています。

1月12日実務実習最終日、午前中にリハーサルを行い、社長報告会に臨みました。説明後には「この水準はどう考えればよいですか?」「そこはまさに今悩んでいるところです」といった質問やコメントをいただき、活発な意見交換ができました。最後には「分析していただき、いろいろな気づきがありました。ありがとうございました」というお言葉があり、苦労が報われた瞬間でした。

今回の実習を通じて、納塚指導員と間部副指導員には、知識やスキルをはじめ社長に寄り添う姿勢など、本当に多くのことを学ばせていただきました。また、毎回MTで明確なゴールを示していただいたことで進むべき道筋が見え、集中して取り組むことができました。実習メンバーの皆さま、お疲れさまでした。ありがとうございました。

(Writer:城南支部 盛田里香)