秋の気配を少しずつ感じるようになった9月17日土曜日、34名の塾生全員が札の辻スクエアにある港区立産業振興センターに集まりました。最新鋭の機器を備えた大ホールの巨大なスクリーンに一同目を見張りました。
今回のメインテーマは、経営革新計画策定支援です。副部長の岩崎彰吾講師より、前半は経営革新計画の概要や要件、申請から承認までの流れ、審査の基準などについて実践的な講義をしていただきました。いつものことですが、配布されたテキストは通り一遍の教科書的な内容ではなく、担当される講師の知識と経験に裏打ちされた珠玉のエッセンスが盛り込まれていると感じています。それを直接伝授いただけるのは塾生の特権といえるでしょう。
そして間髪を置かずに演習に突入しました。ある会社の新たな取り組みへのニーズについて、トップインタビューとグループワークを繰り返し、プレゼンを行うという内容です。塾生は6班に分かれ、コンサル塾スタッフが社長役となり、インタビューを受けてくださいます。役割を分担しインタビューに臨んだものの、そのような経験がほとんどない塾生にとって、想定と実際との違いに戸惑いを隠せません。どのようにして成果物をまとめたらいいのか、五里霧中といったところです。それでも何とか形を整えプレゼンまでこぎつけましたが、事前準備不足や詰めの甘さを先輩方や他チームの塾生に指摘され、自らの未熟さ、いえ伸びしろの広大さを再認識した次第です。
その後、第3回目の模擬講演を行いました。これまでの創業起業に関するものをブラッシュアップする塾生もいれば、経営力向上計画や地域資源を活用した商品開発などの新たなテーマに挑戦する塾生もいます。回を重ねるごとに内容が充実し、各々の表現力が磨かれていると感嘆しています。自分に足りないものは何かを学ぶ貴重な機会になっています。 最後に、小黒光司顧問が忙しい中を駆けつけてくださり、コロナ禍に関する現状や事業再構築補助金の課題、中小企業のM&Aに関する継続支援の必要性など、多方面にわたる話題をご提供いただきました。ご指導いただきました講師・スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました 。
(Writer:城南支部 菊池正治)