残暑の余韻が漂う9月21日、東京ウィメンズプラザにて第5回の城南コンサル塾が開催されました。会場の扉が開く前から、塾生たちの間では活気に満ちた会話が交わされていました。前回の合宿で塾生間の絆がしっかりと育まれたことが感じられました。この日から始まった応用講座は、塾生たちの知識と実践力を飛躍的に高める内容で溢れていました。

小泉講師による「製造業診断の実務」では、試験勉強では理解したつもりでいた製造業の加工技術について、より詳細に学ぶことができました。また、全体像を把握するための戦略マップの説明では、恋愛を例にした比喩が印象的でした。目標達成には、まず相手の視点に立ってあるべき姿を考え、次にそれを実現するための自分の行動を考え、さらに行動を変えるための自己学習まで展開していく。この例えは非常に分かりやすく、心に深く刻まれました。

髙田講師の「飲食業診断の実務」では、実際の飲食業診断の手順における留意事項を教わりました。特にExcelを駆使した数値管理の実践的手法では、塾生たちは熱心にメモを取っていました。また、試験勉強時代にはむやみに提言すべきではないと学んでいた新規顧客開拓について、改善度合いに応じて重要度が増すことを教わり、新たな気づきを得ることができました。

昼食時間には既に実務実習に取り組んでいる塾生たちが会場内にてランチミーティングをする様子が散見されました。昼食時間さえも惜しんで実習に取り組む塾生たちの姿に、プロフェッショナルとしての自覚が垣間見えました。

午後の部では、秋山講師による「小売業診断の実務」が展開されました。小売業支援ポイントとして、①販売フローの見える化②商品・品揃え③インストアマーケティング④販売促進方法を教わりました。特にインストアマーケティングでのスペースマネジメントに関する売場診断の知識は、新鮮かつ実用的な学びとなりました。

主要3業種の講義について、事前に過去の城南コンサル塾で行われた講義の録画を基礎講義として視聴し、学習していました。この事前学習を踏まえた上での応用講義だったため、内容の理解がより深まりました。

そして最後を飾ったのはレッスンプランのワークショップでした。塾生を8つのチームに分け、チーム内でセミナーの設計書であり、セミナーの成功のカギを握るレッスンプランを相互評価し、最後に模擬講演講師陣から総評を頂くプログラムでした。このプログラムは、よりよいレッスンプランを作れるようにと、今年から新たに取り入れたものであると伺いました。チーム内で活発な議論が展開されたことで、多くの気づきが得られました。今後の自身の成長のための重要な機会となったことを実感できました。

今回の講義を通じて、城南コンサル塾が毎年内容を見直し、改善を重ねていることを知りました。特に、今年から始まったレッスンプランのワークショップなど、新しい試みが導入されていることに感銘を受けました。城南コンサル塾の講師の皆様に心より感謝の意を表し、第20期城南コンサル塾、第5回の報告とさせていただきます。

(Writer:城南支部 久田裕基)