12月17日(土)、港区立産業振興センターにて城南コンサル塾第8回講義が開催されました。テーマは事業再生で、城南支部長でもある宇野講師より「事業再生支援の実務」について講義いただきました。

はじめに事業再生の全体像として、事業再生を取り巻く環境やプレーヤー、中小企業活性化パッケージについて講義いただきました。宇野講師の経験を踏まえながら、企業の再生フェーズ毎に求められる支援、再生企業のステークホルダーがどのようなことを考えているか、そのような中で中小企業診断士には何を求められているのかが分かり、事業再生の難しさをあらためて感じました。次に、事業DDの進め方について、必要となる企業情報リストから窮境要因の特定まで詳細なアウトラインを解説いただきました。ここでは、経営者へのインタビュー手法等これまでの講義や実務実習で学んだことの多くが必要であることを再認識できました。

そして、ここまでの内容を踏まえグループワークに取り組みました。塾生は事前課題として事例企業を分析し窮境要因の特定をして講義に参加しており、グループワークではそれぞれの特定した窮境要因の共有からはじまりました。なぜそれが窮境要因なのか活発な意見のやり取りもあり、あっという間に午前が終了しました。

午後は午前のグループワークの続きからとなり、特定した窮境要因を除去するための今後の方針とアクションプランをまとめていきました。ここでも活発な意見のやり取りがあり時間はあっという間に過ぎましたが、なんとか内容を固めることができました。グループワークの最後では、各グループの結果を共有し、実際に事例企業に提示した方針も共有いただきました。各グループのまとめた方針は、実際に提示した方針と大きな乖離もなく改めてコンサル塾のレベルの高さを実感できました。

最後に事業DDから経営改善計画策定の流れを解説いただき講義終了となりました。非常に濃い内容の講義となり、貴重な資料も共有していただき事業再生支援の実務を学べた充実した講義となりました。

講義終了後は、6回目となる模擬講演を実施しました。1回目とは異なりそれぞれの特徴を強く出したセミナー企画も多くなり、コンテンツやデリバリー含めて塾生同士の相互啓発による学びも促進されています。

12月となり今年最後の城南コンサル塾の講義となりましたが、6月からスタートしあっという間の7ヶ月でした。その間に実務実習も行われ、講義だけでなく実践もしていくことでプロのコンサルタントとしてスキルとマインドを磨くことができたと感じています。城南コンサル塾も残すはあと3回となりました。最後まで城南コンサル塾の理念の基に臨んでいきたいと思います。

(Writer:城南支部 浜谷浩史)