半袖シャツでも汗ばむ陽気の8月末から上着が必要に感じる10月末まで、塾生6名で、宇野俊郎指導員、黒田浩介副指導員のもと、実務実習を行いました。実習先は複数の通所介護(デイサービス)、訪問介護事業所を運営する企業でした。

これまでのキャリアも背景も異なる6名の診断士が集まり、初日から一つの企業の診断に取り組む経験は、様々な視点からの意見の交換、仕事の進め方の違いなど、刺激に満ちた学びの大きいものでした。実習生全員、予備知識のない状態で介護事業に取り組みましたが、分析を進めるうち業界の特性や問題を知ることができ、後半は一介の専門家のように意見を交わせるようになりました。実務補習と異なり、2か月という時間をかけ対象企業に向き合い、問題点の洗い出しから経営課題の設定、アクションプラン、予測PLの作成まで行い、事業調査報告書、事業計画書にまとめました 。

最後の報告会では、経営者の方より感謝の言葉をいただき、短期的な業務上の改善ポイントから中長期的な経営戦略まで考えるきっかけをつかんでもらうことができ、苦労が報われた思いです。コンサル塾で学んだ内容をすぐに実際の企業に応用することで、実践の難しさを体感し、血肉に変えることができた実習でした。

(Writer:城南支部 鈴木 照幸)