8月に、城南支部の中小企業・小規模事業者支援専門家養成講座の塾生うち6名は、都内の某出版企業の実務実習に参加しました。この実務実習は松井正明副支部長・星野裕司コンサル塾部副部長に御指導をいただいたものです。
実務実習で学んだことの第一は、企業のニーズをしっかり把握し、効果が大きく直ぐにできることを提言するなど、企業の真のニーズにしっかり応えることの重要性です。強く意識しないと、真のニーズからずれることを経験しました。
第二は、現状分析の重要性です。企業から提供された資料・データは散らかったバラバラのことがあり、これをわかり易く整理し、現状を正確に見える化することの必要性を実感しました。分析により企業の現状を的確に把握しているつもりであったが、実際には、不足や正確でない部分が随所に出てきました。
また、本実務実習の特徴の一つは、各自の分担を決めその部分だけを診断するのではなく、一人で全体を診断するのを基本としていることです。そのため、診断の全体を把握・考察する必要があり、ストーリー全体の明確化など一人で診断を完結させる能力を習得するのに役立ちます。
報告会では経営陣から“新たな気付きがあった”とのお言葉をいただき、ほっとした気持ちを持つことができました。しかし、我々塾生の診断の実力はまだまだ低く、この実習を一つの糧として今後、各人が学び続けることの大切さを痛感しました。
(Writer:柴田一喜)